寺院案内
本堂-不動堂
Hondou-fudoudou摩崖仏の不動王像を囲んで建てられており、大護摩祈願を行う。堂内・内陣は自由に入れますが、奥内陣は特別行事の際のみ拝観できる。堂内には賓頭盧尊者も安置されている。
大日堂
Dainichidou木造の大日如来及び真言八祖を祀る。堂内には光明真言の梵字が彫られた石球と石製の大五鈷杵があり、共に触る事で知恵を授かるとされる。不動堂より回廊で繋がっており、途中に古仏堂があり、一般の方も受付により仏像を預けることができる。
観音堂
Kannondou木造の如意輪観音と聖観音を祀る。聖観音は立山町の文化財であり、同町にあった末寺の休寺により、合祀している。歴代の先師の位牌と檀信徒の過去帳が置かれている。堂の横に大岩館より寄贈の十一面観音が安置されている。
地蔵堂
Jizoudou木造の地蔵菩薩を祀り、寿命長寿のご利益があることから延命地蔵と呼ばれている。江戸期に魚津の廻船問屋が寄贈。地蔵菩薩と繋がった錫杖を振ることで、病や厄を祓えるとされる。
愛染堂
Aizendou木造の愛染明王の他に、加賀藩の江戸屋敷に祀られていた石像の不動明王、焼失した旧庫裏の台所に安置されていた木造の大黒天を祀る。恋愛成就・子孫繁栄・夫婦円満の利益がある。他に、加賀藩の子孫繫栄の祈願の際に使われ男根の形をした誕生石も安置されている。
阿覚窟
Agakutsu巨岩をくり抜いた中に、弘法大師が疫病退散の際の姿の秘剣大師の石像を祀り、病や厄を除ける利益がある。洪水で流された旧八十八箇所霊場の石仏も多数祀られている。
六本瀧
Roppondaki元来瀧行は日石寺境内近くの千巌渓にて行っていたが、行者の安全を確保するのと同時に、一般参詣者に修行鍛錬を推奨するために、明治元年に境内内に建設。六基の龍頭は人間国宝の須賀松園の作。
六大(地・水・火・風・空・識)により、六大煩悩(貪・瞋・痴・慢・疑・邪見)を祓い、六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)を清浄にすることが六本の因である。
千巌渓・奥の院
Sengankei/okunoin不動明王摩崖仏を彫った行基菩薩を岸壁の洞穴に祀り当山の奥の院となっている。
その地に至るまでは瀧が多数あり、自然環境において瀧の場所が移り変わることから千巌渓と云われる。急峻な地に様々な奇岩や、古来の修行者の行場があり、四季折々の景観美も味わえる。富山の景勝地に選ばれています。
この地に生える苔が種類に富み、珍しい苔も多いことから、日本の苔の名所にも選ばれている。
八十八ヶ所霊場
hachijuuhachikasyoreijou元は千巌渓にあった霊場巡りが洪水で流され、平成二十八年に本堂裏山の京ケ峰(経ケ峰)の登り口に復興。この地は平安中期に法華経の入った経筒が埋蔵されていたのが見つかり、当山の鎮守の熊野社も元々はこの地に在り、当山の要所である。四国八十八ケ所霊場より頂いた各霊場の砂を各寺の本尊前に埋設し、そこを踏み巡ることで、先祖供養・祈願成就を願う道場である。元は自然公園と指定されており、巨岩や奇岩の宝庫で、最終の弘法大師像前には富山平野・富山湾・能登半島を見渡すことができる。
金毘羅宮
Konpiraguu江戸時代に商売繁盛・五穀豊穣を願い、讃岐の国より金毘羅権現を勧請し、巨岩をくり抜いた社に鎮座している。
熊野社
Kumanosya元は本堂の裏山の京ケ峰(経ケ峰)に鎮座していたが落雷により焼失し、今は三重塔横に転座した。立山の神の熊野権現を当山の鎮守として祀る。
山門
Sanmon火災を免れた江戸時代の門。上市町の文化財に指定。参道の百段坂を登る参詣者の健脚に利益がある。
三重塔
Sanjunotou火災を免れた県内最古の塔。しかし、建設途中に明治に変わり、廃仏毀釈や藩の解体で財政難により未完成のままとなっている。しかし、内部が明確に研究できる資料として上市町の文化財に指定されている。
十二支瀧
Junishidaki昭和四十二年の火災の火元で、元は加賀藩主の庭園風呂となっていた。二度と火災が起こらないように昭和四十九年に十二支の守り本尊から流れる瀧を配し、寺内安穏を祈願している。この瀧は一般の方や子供も自由に入ることができる。
藤水
Fujimizu大岩の奥山より湧き流れる霊水で、眼病に効くとされ、全国よりこの水を汲みに来られる。